地域活動支援センターegao

“アートで表現するために”生まれた事業所

地域活動支援センターegao
(特定非営利活動法人みちくさみち、横浜市栄区)

egao外観

地域活動支援センターegao(えがお)は、2016年4月開設。開設当初から利用者がアート活動に取り組んでいます。現在の利用者は35人、アート活動は月曜日から金曜日まで週5回、実施しています。併設しているカフェ「MOKU cafe」では水曜日から金曜日まで、サンドイッチやスープを提供しています。

egaoとアートの関わりは、実はegaoの開設前から。栄区内で行ってきたアートの活動がきっかけになって、egaoが生まれたという経緯があります。

精神保健福祉士の大平由子さんが、精神障害者らをサポートする仕事を始めたのは30年以上前。「自分はアート制作はしない。アートを楽しむのが絶対的に好き」と話します。

大平さんは、就労継続支援事業所B型事業所かつら工房・サンライズで、パンづくりに取り組み、「おいしいものをつくろう」「悪いものは売らない」「絶対、納期は守る」などを心掛けてきました。そのうちに、「ものをつくる」こととアート制作とは、気持ちの上でかなり近いものがあるのでは、と感じたこともありました。

区内の事業所と連携「egaoプロジェクト」が転機に

併設のカフェMOKUではアート作品に囲まれてスープなどの軽食も

大平さんは、積極的にイベントを開催し、地域とのネットワークを広げていきました。そのなかで、第一線で活躍するアーティストたちがイベントや活動に関わるようになり、栄区内の福祉事業所と栄区にゆかりのあるアーティストによる取り組み「さかえegaoプロジェクト」を2011年に立ち上げました。2013年からは毎年、「さかえegaoフェスティバル」を開催しています。

一緒にアートに取り組みながらも、事業所や利用者によっては、アートについての考え方やモノづくりの方法もいろいろだということに気がつきました。そこで、 アートを通じてできたたくさんのつながりやアートの面白さを伝え、さらに発展させるために地域活動支援センターを立ち上げることになったのです。

アートを通じてお互いに刺激、交流も広がる

egaoの強みの一つが、プロのアーティストが職員として勤務していることです。「メンバーさん」(egaoでは、利用者をこう呼びます)が作成している時は、やりたい活動を進めてもらい、必要があればサポートします。「これまでのegaoプロジェクトの活動を通し、素晴らしい作品を作る方々がいるとは確信していましたが、ここまでとは思っていませんでした」と大平さん。職員にプロがいるという安心感は大きいと感じているといいます。

大平さん
「障害者の作品だからということではなく、私たちの作品を見てほしい」と話す大平さん

利用者は、学生時代など絵や美術の経験のある人と、全く経験のない人がほぼ半々。他の人に対して普段あまり興味を示さない人が、他の人が絵を描いている様子に興味を持ったり、会話に入ってきたりするなど、お互いに影響し合っています。また、あまり自己表現をしない人が自分の思いを表現するのを見て、周りの人が「こういうことが言いたかったのね」と理解する機会にもなっています。

障害者のサポートをしたいとイベントに参加し、車いすを押していた人が、ワークショップでegaoのメンバーさんから絵を教わることもあり、アートをきっかに交流の輪がどんどん広がっています。

特定非営利活動法人みちくさみち 地域活動支援センターegao
横浜市栄区長沼町767-1
TEL 045-392-7601
FAX 045-392-7602
メール chikatuegao@wind.ocn.ne.jp
https://www.facebook.com/chikatuegao/